コーポレートサイトのSEO対策とは?企業ホームページの集客目的に合わせたポイントを解説
コーポレートサイトや企業のもつホームページのSEO対策はどのようにすればいいのか?という問合せを受けることがあります。会社のコーポレートサイトにSEO対策をする場合は、まずその目的はしっかりと意識する必要があります。そしてその目的に合わせたキーワード選定とコンテンツの作成が必要です。
ここからはそんな会社のWebサイトのSEOの考え方、そして大切なポイントについて解説をしていきたいと思います。
企業サイト・コーポレートサイトのSEO目的とキーワード
企業サイトやコーポレートサイトのSEOを実施する場合も個人サイトの対策と同じく「キーワード選定」がカギになります。
ただし、普通の個人が作るようなサイトやメディアと企業ホームページでは基本的なキーワードの考え方が少し異なります。その点についてここから解説をしていきます。
パン屋だったら「パン」というキーワードを狙うべき?
例えばですが、ある人が「パン」を製造・販売する会社を経営していたとします。仮に社名を「株式会社BREAD」だとしましょう。この会社では全国に工場を持ち、そこで作ったパンを直営のパン屋さん(店舗)で販売しています。
ちなみにこの会社は2つのホームページを持っています。一つや「株式会社BREAD」のコーポレートサイト。そしてもう一つは、パンを販売する店舗紹介用のサイトです。
この会社の社長さんは、
うちはパンの会社だから、『パン』というキーワードでコーポレートサイトを上位表示させたい!
と意気込んでいます。
さてこんな会社があった場合、「株式会社BREAD」のコーポレートサイトは本当に「パン」というキーワードで上位表示を目指すべきでしょうか?
そのキーワードで上位表示を狙う目的は?
おそらくですが、そこに労力をかけるのは間違えていると思います。パンの会社なので、パンで上位表示させたいという気持ちはわかりますが、ただもしそうだとすれば「その目的」はなんでしょうか?
会社の認知度アップでしょうか?それともパンの売上アップでしょうか?
もし前者のように認知度のアップが目的であれば、コーポレートサイトを「パン」で上位表示させる意味があるかもしれません。ただしサイトの作り自体が「パン」という言葉の検索意図からは大きくズレてしまうため、結果として上位表示は困難を極めることになります。
では後者のパンの売上アップという目的だったらどうでしょう?
仮にコーポレートサイトがパンというキーワードで上位表示されたとして、そこに掲載されているのは会社の情報ばかり。当然それではパンは売れませんよね。
専門ページがあるならそちらをSEOで上位表示させる
今回の事例のように会社が「パン」を扱ってるから、じゃあ「パン」というキーワードで上位表示を狙おうとするのは短絡的すぎます。特に今回のケースのように、別で商品を扱っている専門ページがあるなら、そちらを上位表示させた方がいいですね。
ではもしそのような専門ページがなく、会社のコーポレートサイト=パン屋のページであればどうすればいいか?
それだと何の問題もなく、そのまま会社のホームページにSEO対策を施し、パンというキーワードで上位表示させればいいということになります。
このように会社の扱うサービスや商品の専門ページがあるかどうかで、SEO対策のやり方が根本的に変わってきてしまいます。
企業サイト・コーポレートサイトの目的は?
じゃあ仮に専門ページが別にある場合。残された会社のコーポレートサイトはどのようなキーワードを狙ったSEO対策をしていけばいいのでしょうか?
これを考えるためには企業ホームページの目的をはっきりさせる必要があります。
例えばですが、会社への入り口として、また会社の紹介ページという位置づけなのであれば、狙うキーワードはそのままズバリ「社名」でいいでしょう。
または「パンの会社で働きたい」と思う人に見に来て欲しいということであれば、「パン 会社 就職」「パン屋 転職」「パン職人 募集」などのキーワードを狙うことになるかも知れません。
このようにコーポレートサイトをSEOで上位表示させる目的をまずははっきりさせることが大切です。そしてそれに合わせて「どんなキーワードで検索されたいのか?」をしっかりと考えていくことになります。
企業サイト・コーポレートサイトのSEOに必要なコンテンツ
ここまで会社ホームページのSEO対策”以前に”必要な考え方をお話してきました。目的やキーワードが決まれば、いよいよここからSEO対策スタートということになります。
そんなSEO対策で最も重要なのが「コンテンツ」です。コンテンツとはテキスト記事のことです。このコンテンツがないと検索では上位表示できません。
なお企業サイト・コーポレートサイトに必要なコンテンツは、固定ページにすべきものと、投稿ページ(個別記事)にすべきものに分かれます。
コーポレートサイトに必要な固定ページ
コーポレートサイト(企業サイト)に掲載されることが多いのは、会社概要とサービス紹介のページ、また社員やパート・アルバイトを募集するための採用ページ、そして顧客からの連絡を受け取る用のお問合せページなどになります。
- 会社概要ページ
- サービス紹介ページ
- 採用ページ
- お問合せページ
サービス紹介ページは複数のサービスを提供している場合はその数だけ作る必要があります。また問合せを受け付ける場合は個人情報も収集することがありますから、プライバシーポリシーのページも用意しておくと安心です。
このような固定ページをしっかり準備すれば、コーポレートサイトの外観は完成します。しかしながら、単にこれだけでは、集客力としては不十分なサイトになりがちです。
キーワードを狙うための個別投稿ページ
固定ページだけではSEOによる集客力が弱いため、それを補うのが「投稿ページ」の役目となります。投稿ページは基本的にキーワードを狙うためのページです。各ページごとに狙うキーワードを決めて書いていきます。
なおここでセレクトするキーワードはメインのキーワードと関連のあるキーワードでなければなりません。全く関係のないテーマで記事を書いてしまうと、ホームページ全体のSEOがうまくいかなくなります。
よくやるのが「日記記事」ですが、そういうのは別でサイトを作るか、無料ブログサービスなどを利用してください。
SEO成功の為にはPDCAが不可欠
具体的なホームページSEO対策については「中小企業サイトのSEO対策とは?なぜ必要なのか?」の中で解説しているのでそちらを参考にしてほしいのですが、大切なことは、これらの対策を行いながら、しっかりとPDCAサイクルを回していくことです。
PDCAを回すためには担当者(責任者)が必要
そしてそのPDCAを回すために、ホームぺージのSEO担当者(責任者)を明確にしておくことも大事です。中小企業や小さな店舗では、特に担当もいないまま、徐々に対策がおろそかになっていくというケースが目立ちます。
誰が責任をもってホームページのSEO対策を進めていくのか?いつまでにどのような施策を行い、どのような成果を目指していくのか?この部分を決めておく必要がありますね。
責任者が存在しないという企業も多いですが、ここは必ず決めておくべきです。専門知識を持った人材がいない場合は、担当者を決め、SEO業者にサポートを依頼することも検討した方がいいでしょう。
SEO対策で上位表示までの期間はどのくらい?
PDCAを回しながらSEO対策の成果を測っていくわけですが、ではどれくらいの期間で上位表示できるのでしょうか?
これについては狙っていくキーワードや対策のスピード感などで異なるため全く予想がつきません。
例えばですが、サイトの設計やある程度コンテンツが充実している場合などは、1ヶ月程度で上位表示させることが可能な場合もあります。
ただホームページ全体の設計からやり直す必要がある場合や、難関なキーワードであれば1年以上かけながら徐々に対策を行っていくこともあります。
しかもGoogleのアルゴリズムの変動もありますので、常に右肩上がりで順位が伸びるということはありません。上がったり下がったりしながら、結果的に上昇していくという流れが一般的です。(対策がうまくいっていればの場合)
ですから、SEO対策というのは基本的に長期スパンで見ておく必要があります。早い結果を期待したいのはわかりますが、我慢して待つこともSEO対策における大事な一つの要素になるんです。
企業サイト・コーポレートサイトのSEO対策まとめ
今回は企業サイト・コーポレートサイトのSEOの進め方や考え方などについて解説をしてきました。
地域周辺にライバルが増えたり、折込チラシやフリーペーパー、Web広告などの反応が出にくくなった今、検索エンジンからの集客は非常に重要な柱となります。ぜひ今回の記事も参考に、自社のSEO対策を進めてみてください。
もしホームページのSEO対策についてもっと詳しく知りたいということであれば、お気軽にお問合わせいただければと思います。